別れ

お久しぶりです。…久しぶりすぎますね^^;
申し訳ありません。
父はもう元気です。
仕事は辞めましたが、友達と遊んだり元気にしていて、最近は調子に乗ってきたぐらいです(爆)
しばらくmixiの方の日記でつけていたもので。。


でも、またここも復活させようと思っています。
変な意地とか見栄とか張って、ちょっと挫けかけてたけど、せっかくずっと続けてきた所だし、もう一度…そのままの私でやり直そうと思います。




まず、話さなければならない事があるので、お話します。


元・上司が亡くなりました。
今年に入ってから会っていませんでしたが(年明けに来たらしいけど、私が父の件で休んでた)、思ったよりも病状は悪かったようです。
噂で小耳に挟んだ話ですが、病気が分かった時点で、「あと半年来るのが遅かったら命は無かった」と言われたらしいです。そして、その時かどうかはわからないけど、もう長くない事も…。
本人は、ずっと仕事に復帰したいと言っていたようだから、知らなかったのかもしれないです。


私は全然知りませんでした。
連絡来なかったし、私も…避けてたし…。


知らされたのは、先々週の木曜日。
朝に緊急で集められて、「○○チーフが昨日の夜、亡くなられました」と告げられました。
その主任の言葉を忘れる事ができません。


えっ?!って全員がどよめいて、固まった。
私も頭が真っ白で、ただただ信じられなかった。


実は前日、父の定期健診に付き合うために、私は休みを取っていました。
病院からの帰り、うちの最寄り駅の前を通った時、駅前に「○○家」っていう葬儀の案内がありました。


嘘みたいな話だけど、それ…上司と同じ名字だったんです。
しかも、そんなによくある名字じゃない。
だからドキッとしたけど、まさか!縁起でもない!って振り切って、その場を去りました。


それがあったから、主任が「○○チーフが」って言った時点で、嫌な予感がした。
病院に行ったのは昼間だし、その葬儀は全く関係なかったはず。
でも、何か前触れだったんだろうか…って後から思った。


言われた後は、みんな泣いて…。
って言っても、私はただただ信じられない思いで、一点を見つめてた…。
だから近くにいたごく一部の人の表情しか見てないけど。


悲しいっていうより、本当にただ信じられなくて。
もうすぐ仕事に復帰すると思ってたから、もうこの世にいないなんて、二度と会えないなんて…信じられなかった。
正直、上司がもう来なければいい…って思ったこともあった。
憎んだ事もあった。
だから複雑な思いもあって…。
なかなか消化できなかった。


でも、逃げちゃいけない…って麻痺した頭のどっかでずっと感じてた。
これだけは逃げちゃいけないって、思いながら、重苦しい気持ちをずっと抱えてた。
上司が亡くなったっていう事実が、ふと気が緩むたびにのし掛かってきた。
それもちゃんと感じよう・・・って思ったから、それを振り切る事はしなかった。
ただずっともやもやを感じてた。


そして整理の付かないまま、土曜日にお通夜がありました。
前に辞めたSちゃんも来ると言って、駅で待ち合わせして。
それが、どんなに心強かったか…。


斎場の看板に、上司の名前が故人として書かれている…それがもう信じられなかった。
お焼香をする台に、上司の小さな写真が飾られていて、手が震えた。
あっという間に済んでしまって、心の整理なんて全然つかなかった。
泣くでもなく、震える手をずっと握り締めてた。




次の日に告別式。
正直、最初は迷いもあった。
けど、お通夜では何も変わらなかったし、ちゃんとお別れをしよう…と思って参列しました。


お焼香を済ませた後、2階で終わるのを待った。
お通夜には来ていなかった、ずっと前に辞めた人と会って、上司の話をしたりした。
その人は、辞める前は親しかったから、亡くなった次の日に、会いに行ったんだって。
そこで旦那さんから話を聞いたらしい。


長女が高校に合格して、上司は体がフラフラなのに、最後にお祝いだってご飯作りに来たって。
最初に言った病気の話もこの人から聞いた。
肝臓ガンだったらしい(これは他の人から)。


どんな状況で逝ったのかは全然知らないけど。
でも、そうやって最後まで家族で過ごせたのなら…温かく過ごせたなら…。
よかった…そう思った。


花火とかで会った、ママさん仲間とも会った。
弱った姿を見せたくなかったみたいで、お見舞いにはあまり来て欲しくない…みたいに言ってたから、ママさん仲間達もずっと会ってなかったって。


ちょっとズルイけど、それ聞いてちょっぴりホッとした。
会ってなかったの私だけじゃなかったんだって。



話しながら色んな事を思い出した。
ああ、こうやって、故人を悼んで、感じて、少しずつ整理していくんだ…って思った。


最後に、棺の中に献花をさせていただいた。
初めて、上司の最後の顔を見た。
キレイな顔だった。


手を合わせて、お礼を言った。
「ありがとうございました」…と、心からそう言えた。
そうして、それでやっと、心の区切りがつけられた気がした。
これで、ちゃんと前に進めるってそう思った。


辛い思いをさせられた事もあった。
でも、楽しい事もあった。
優しくしてくれた事もあった。


何より、入社した時にあなたが気にかけてくれなかったら、今の私は無かったんですから。
たくさんの事を教えてくれて、本当にありがとうございました。


私は生きていきます。


どうか安らかにお眠り下さい。
ご冥福をお祈りします。